食道がん

食道がんは、とくに60代、70代の男性に多くみられます。食道がんは、喫煙やお酒をよく飲む、熱いもの、辛いものを好んで食べるといった生活習慣が関係しているといわれています。食道は、のどと胃をつなぐ管です。食道の粘膜はうすくて、深部に進行すると、気管支や心臓、大動脈といった重要な部位に影響するために、治療が困難になります。もし食道がんがある程度進行した場合でも治療は可能で、最近では、内視鏡などの診断技術の進歩により、無症状の比較的早期な食道がんが発見される機会が増加しています。食道がんの死亡率はほぼ横ばい状態で、人口10万人あたり、80年は男性10人、女性2人、97年も男性10人、女性1.4人 となっており、さらに近年では診断技術のみならず手術術式や術後管理の進歩、さらに有効な治療法の開発により、食道がんの治癒率はも飛躍的に向上しています。食道がんは早期発見、早期治療がきわめて重要だと言えます。

食道がんの症状

食道がんの症状として挙げられているのは、食べ物を飲み込んだ時に胸の奥がチクチク痛む、熱いものを飲み込んだ時にしみる、というような症状が食道がんの初期のころにあらわれます。しかし、食べ物を飲み込んだ時に胸の奥がチクチク痛んだり、熱いものを飲み込んだ時にしみるように感じるといった症状は、食道がんの 初期のころに認められるもので、徐所にこのような感覚を感じなくなります。症状がなくなるので気にしなくなり、放っておかれてしまうことも少なくないようです。もし、食道がんが大きくなると、食道の内側が狭くなり、食べ物がつかえて気がつかれるかと思いますが、とくに、まる飲みしやすい食物を食べた時、あるいはよくかまずに食べた時に突然生ずることが多くなります。また、一般に進行した食道がんで、よくみられる 症状ですが、食べ物がつかえると食事量が減り、低栄養となり体重が減少し、3ヶ月間に5〜6kgの体重が減少したら注意するようにして下さい。

食道がんの生存率

食道がんの生存率についてなのですが、ここに示す生存率は、インターネット上で調べたもので、生存率の値そのものでなく、ある一定の幅(データによって異なります)をもたせて、大まかな目安として参考にされて下さい。悪性度が高いといわれる食道がんでも、いわゆる早期のがんの治療成績は良好で、0期のがんでは内視鏡的粘膜切除術で切除された後の5年生存率は100% です。また、粘膜にとどまるがんでは内視鏡的粘膜切除術で切除できない場合でも、手術で切除できれば5年生存率はほぼ100%です。がんが粘膜下層まで拡がって もリンパ節転移をおこしていなければ、手術で80%が治ります。日本食道疾患研究会の全国食道がん登録調査報告では、手術でとりきれた場合の5年生存率は、ほぼ54%に達したと言われています。また、これまでは外科療法が主な治療法でしたが、現在では化学療法が積極的に導入され、さらに化学放射線療法も試みられており、化学放射線療法で、手術治療と同じ5年生存率が得られたという報告もされています。

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